運動部員と本部役員のジレンマ

体育局とは、運動部に所属する部員全体のことを表す大きな組織です。
本部役員とは、その中で選ばれ体育局全体の運営に携わる役員です。

しかし部活のスポーツに一生懸命なのと、体育局の本部役員活動に一生懸命なのとでは、
矛盾してしまう性格があると思います。

スポーツは練習に励まないと、基本上手になりません。
時には根性が必要なトレーニングも必要です。
例えば一流のサッカー選手は、みんな鍛え抜かれた脚力やボディを持っています。

大学生も、目標に向かって自発的に激しい練習に取り組む姿の方が自然でしょう。

それに対して本部役員活動は、無理をして頑張ってはいけない仕事です。

全ての部活動がスムーズに円滑にそれぞれのスポーツに邁進できるよう取り計らうのが本部。
フレッシュマンキャンプもリーダースキャンプも体育祭などのイベントも
1つひとつがその目的や交流のために昔から実施されている伝統です。
任期終えて「キツかったけど、頑張りました」的な感想にもしなったとしたら、
語弊はありますが、それはある意味失敗だったのかもしれません。

どれだけ効率良く上手に問題解決や行事運営をするかが最大の焦点。
ですので本部役員の活動には、根性論があるべきではないのです。

苦い経験を通して身につくことも確かにあります。
でもどうせなら、卒業してからでも即戦力的に役立つ方がいいでしょう。
「体育会系で頑張り屋だけど、仕事はあんまりできないね(効率や段取りが悪いね)。」
と将来影で言われてしまうのが落ちです。
何のためのOBOG、社会人の先輩方でしょうか。

決して忘れてはならない基本があります。
手を抜くのが効率の良さなんかではないこと。
経営の効率化によって実現している格安航空会社が、安全を疎かにしていないように。

いずれも、熱心なのはたいへん素晴らしいことです。

スポーツ活動には、体力と知恵を。
本部役員活動には、道具と愛嬌を。

「××しなければならない」「××でたいへん」ではなく、
「◯◯部は練習や試合すごいね!」「◯◯の方法は参考になるなあ。」
これぞ運動部をまとめる経営、頼れる体育局本部だと思います。



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