2011久喜フレキャン報告

とても爽やかな、五月晴れの午前9時過ぎ。
久喜キャンパスには新一年生の入部者と引率(2年生)、本部役員並びに来賓の方々が広い2階の教室に集いました。

フレッシュマンキャンプとは、先輩方が後輩たちに部活同士のルールやマナー等を合同で教える、企業で言えば「新人研修」です。
初代ということもあり、挨拶をさせてもらうことになっていた私は、前日夜に別のバスケ部OB会(18年ぶり)があったので少々その余韻を身体に残しながらの、壇上スピーチ。

「僕はバスケ部でした。ここにいるみんなが生まれた頃に理科大のフレッシュマンだった私がいま本当によかったと思っているのは、昨日の高校バスケ部OB会のように何年経っても心の底から再会を楽しめること。ぜひ体育局の部どうしでもさらに仲良くなって、充実した大学生活を送りましょう!」

こんな感じの下手なスピーチでしたが、一人ひとりの顔がよく見えます。でも、「あれ?」 と思いました。

最初っから下を向いている子が実は少なくなかったのです。そりゃそうですよね、年齢が倍近く違うのですし。
元気かな?と思い、後ほどランダムに声をかけると、しっかりとしたレスポンスが返ってきてひと安心。

始まって間もない時間帯は、新スタートの緊張と、よくわかんない感、目に見えない疲れが複雑に絡み合っていたフレッシュマンたち。しかし一人ひとりに備わっているポテンシャルの高さは徐々に見えてまいります。

座学のガイダンスが終わり、引き続いて午前中に行われたのは 『 校歌・応援歌練習 』 です。
各班5~6名単位に分かれ、本部役員の先輩たちの指示に従って少教室の窓を全開にしての猛特訓。
ジワリと汗のにじむような熱気に包まれながら、「難しい、難しい」と小声であちこちから聞こえてきます。まだ入学して1ヶ月、無理もないですよね。でも30分~1時間もしないうちに、みんなちゃんと覚えてしまう。この辺やはり、さすがです。

あっという間に午前の部が終わり、昼食は学食でみんなでカレーライス。昔は少なく感じたこのメニューも、なかなかのボリューム。年月の経過からはこんな一面でも感じてしまいました。今回のフレキャンには神楽坂や野田の本部役員も来てくれていたので一緒し、食事中の会話もたいへん有意義なものでした。

午後は天気のいい屋外でオリエンテーリングが行われました。同席はしませんでしたが、上位には表彰と景品もあったので、各チーム懸命に力を合わせて取り組んだことでしょう。

午後4時前、外はうっすら橙色。再び食堂に集まり懇親会がスタートします。その前に普通のビール少々とノンアルコールビール、ソフトドリンクがテーブル上にどんどん並べられていきます。裏方で手際よく活動する本部の皆さんをここで褒めたいところですが、それはもうちょっと先に。

朝から数時間を一緒に過ごすと、初対面でもお互いの顔と名前がわかって来ます。震災の影響により今回のキャンプは宿泊なしですが、同じくらいに匹敵する十分なコミュニケーションがとれたことでしょう。それを一気に加速させたのが、最後に行われた全員参加型のレクリエーション・ゲームです。

本部役員の皆さんが声を合わせて全体のテンションを上げ、司会者が5~10文字のキーワードを1つ叫びます。その言語の “ 文字数 ” と同じ人数でまずは集まり、座ります。グループ化に成功したら、その環の中で簡単な自己紹介やトークを行なうというものです。引率する先輩含めた全員が、一人の例外もなく積極的に参加し楽しむ姿にたいへん感動しました。

筆者の説明不足もありますが、地味にやったらひょっとしたら盛り上がらない可能性もあるこのレク。でも本部全員が創りだす爽快なリズム感がフレッシュマンたちの連携力、チームワークへと見事に伝播し、みんなそれぞれ夢中になっていた様子。この協調性や雰囲気掴みの早さの訓練は、一般的な企業研修に引けを取らない、あるいは上回っているものかもしれません。そう思いました。

夜7時半、私は久喜駅西口で本部役員の皆さんと打ち上げに参加させてもらうことになりました。待っている間にあちこちの居酒屋さんの明かりが眩しいロータリーへふと目を向けると、さっきまで一緒だったフレッシュマンの一年生たちもいくつかのグループで集まって2次会に発展しているようでした。
はじまったばかりですが、これからのハードな練習やたいへんな経験などを乗り越えて、将来何歳になっても続いていく絆となって素敵に広がるようにと、心から願っています。

カテゴリー: 大学生活

フレッシュマンキャンプ in久喜 20110514

フレッシュマンキャンプ1995-1

『黎明(第10号)』より

フレッシュマンキャンプが急遽、今年は久喜の校舎で行われることになりました。
震災の影響により開催日が大幅に変更となり、また例年ですと1泊2日で行われるのですが、今年は宿泊なしで朝から夕方まで。そして全キャンパス合同ではなく、久喜だけ(一部野田も含む)です。

新入生は4月から晴れて大学1年生として新生活をスタート。その中でも多くのスポーツ好きな学生達が、自分で選んだり誘ってもらったりもしながら、最終的には各自の意思に基づいて体育局の各部活に入部します。

しかし中学や高校と大きく違うのは、理科大では学生たちが主体となってそれぞれの部活を運営していることです。

その部活どうしが、共通の施設を上手に利用したり互いに円滑に練習したりできるようにする、というきっかけで発足したのが体育局久喜支部本部。
その維持に対する皆様のご助力・ご努力に支えられ、おかげさまで現在の第16代に至っております。

ですので新入部員の皆さんには、そんな理科大の運動部部員としての心構えを学んでもらおう。そのためには全新入部員合同の「新人研修(フレッシュマンキャンプ)」を実施することによって、様々な知識と基本をみんなに身につけてもらおう。そしてやがては、自分たちの絆形成や後輩指導にも活かしてもらおう。 と、いうのがこの行事の主旨です。

といいましたがこのフレキャンは、久喜発足前の昔から代々続いている体育局の恒例行事のひとつです。
歴代先輩方の英知や工夫は、初代の私から見ましてもやっぱり偉大ですね。
(16年前の様子を、当時の体育局機関誌『黎明』よりコピーして載せてみました。)
基本的には、体育局の事や理科大の校歌・応援歌、仲間とのコミュニケーション形成能力などを、現役の先輩が一生懸命熱心に指導します。

その模範例は、例えば1枚目の写真のように。

フレキャンのおかげで、いつでも理科大の校歌・応援歌が歌えます。
フレキャンのおかげで、仲間同士の絆が「生涯のもの」となっています。
フレキャンのおかげで、毎年新しい未来が築かれていきます。

フレッシュマンキャンプ1996-1

『黎明(第11号)』より

しかし筆者が思わず飛びついてしまったのは、2枚目の方の写真。

これは新入生たちが、野田キャンパスのすぐそばを流れる利根運河に入っている様子です。(3枚目は余計ですが、昔の写真が残っていたので勝手に載せさせていただきました。)
なぜこんなシチュエーションがあるのか?スパルタではないのか?パワハラではないのか?
いいえいいえ。私含め、自らの“意思”で運河に入っております。

もしそのいきさつや当時の様子を知りたいなぁと思うことがあったら、実際に経験されたことのある多くの先輩方に直接質問してみてもいいかもしれませんね。

この通称「運河飛び込み」は、今は禁止されています。安全上、衛生上で問題点を挙げたらキリがありません。

フレキャン1996-2

運河の池に飛び込んだ後の筆者

でももう一度、繰り返して言います。私含め自らの“意志”で、入っています。
これは写真等とは違って、いつまでも色褪せない大切な思い出です。

今回偶然にも、

そんな伝統あるフレッシュマンキャンプに、急遽同席させていただくこととなりました。この日に久喜で実施されることが決定される以前に、同日すぐ近くで用事がありましたもので。
その様子や結果は、またあらためてこのブログで報告したいと思います。

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