バットも、グローブもボールも失ったあの日。
それだけじゃない、何もかもを失った方も大勢おられる、あの日。
1年という時間が経っても、その傷や苦しみが癒えるわけではない日々。
そんな中、高校生活という限られたかけがえのない時間を選手たちは、
ひとつの大きなベクトルに強く導かれるように
転んでもすぐ立ち上がって走り出し、懸命に練習してきたに違いありません。
地元の人たちも、必死になって期待を込めて応援します。
時に部屋に灯るメイン電球のように、明るく全体と将来を照らしてくれる存在です。
決して八百長でも同情でもない真剣勝負に、
被災地限らず全国の方が魅了され盛り上がるセンバツ大会。 今年は21日(水)から。
懸命にスポーツに取り組むというのは、
本人だけでなく応援してくれる人にも元気と若さ、夢を与えることができるもの。
3月11日。
昨年誰もがたいへんな経験、思いをしました。
その後、花見も自粛する雰囲気の中でも勇気をもって開催された、
あの感動の時季がもうじきやって参ります。