アップサイジング

理科大Ⅰ部体育局には、『黎明』というアツい情報冊子があります。

黎明10号・11号

『黎明』第10号・第11号

年に1回発行され、
部活に所属する局員一人ひとりの手元に行き渡る仕組みとなっています。

神楽坂・野田・久喜各地区の本部役員が各部から原稿をもらい、
みんなで編集します。この冊子を手にすれば全ての部活の様子が誰でもひと通り知ることができます。

それぞれの部活の年間活動報告や内容が、
1ページ毎に写真入りで掲載されています。
学生時代は 提出する側の各部も 受け取る側の本部役員も
正直たいへんで面倒だなと思いましたが、
今となっては貴重な貴重な宝物のひとつです。

16年前に久喜支部が発足するまでは、もちろん神楽坂・野田のみでした。
私たちが体育局の審査に通って加入できた途端、一気に当時の14団体分がプラスされるわけです。

第10号(平成8年4月発行)までは B5サイズ(182 × 257 ミリ)で、
第11号(平成9年4月発行)からは A4サイズ(210 × 297 ミリ)に。

フレームが変わるというのは、従来の手法から手間が確実に増えますので当然業務は超多忙に。
それでも同人数・同役割でこなしますゆえ、
そんな経験の中から、業務の効率化やムダの削減、新しいアイデア確立などが自然と生まれ、
携わる人や仲間の能力、器量、発想などをさらにもっと大きく豊かなものにしてくれました。

まさに、人が主体の「経営の原点」、かもしれませんね。

今後さらに理科大の体育局規模が大きくなって、
黎明のサイズもB4やA3版になっていくことが最良なのかどうかはわかりません。
しかし内容や情報が、もっと具体的で親密的でポジティブなものとなることは素晴らしいですね。

量だけでなく質をグッと充実させていくと、その努力や工夫は必ず将来みんなに返ってきます。
お金で決して買えない、初志を思い出させてくれるタイムカプセルのように。

そう遠くないうちに電子書籍化を進めていってもいいのではないかと、こっそり思っています。
大学時代に大いに楽しんだ、頑張った、泣いた、議論した、盛り上がった etc. かけがえのない活動です。
それに、現役生の情報や奮闘ぶりを知りたい応援したいOBOGの皆さんも、決して少なくないはずですから。

最後に、B5版の黎明に載っている文章をご紹介します。


発足当時の久喜本部役員室

発足当時の久喜本部役員室

■ Ⅰ部体育局機関誌 第10号「黎明」150頁より

-久喜地区紹介- 「東京理科大学に経営学部?」

東京理科大学という理工系の大学に経営学部というと少し違和感があるかもしれませんが、以下のコンセプトを基に設立されました。

産業構造のリフト化、高度な情報化、企業活動の多様化、グローバル化といった社会・経済の急速な変化に伴い、企業の経営は社会科学の手法だけでは、その実態を的確にとらえることができなくなってきました。
こうした社会の激動に耐えうる経営学の新しい理念を構築するためには、
理系的センスと文系的センスを兼ね備えた経営感覚や幅広い価値観を持つ必要があります。
そこで東京理科大学経営学部は、これまで培ってきた理学や工学の知識に基づき、
数量的・実証的アプローチを積極的に採用し文系・理系の枠組みを超えた新しい支点での経営学を実践します。

このような「新しい経営学の樹立」を目指す経営学部は、特徴的なカリキュラムが組まれています。

(中略)

久喜は理科大の新しい顔として、色々なところで大きな発展を作り上げるに違いない。

カテゴリー: 大学生活, 本部役員

数字の話

10% 削減のあと、10% 増大したら元に戻りますでしょうか。

100 × 0.9 = 90
90 × 1.1 = 99 。

100 → 99 になってしまいますから、同じ状態にはなりませんね。
順番を逆にしてみても、一緒です。

100 × 1.1 = 110
110 × 0.9 = 99 。

これをスポーツの陸上競技に当てはめますと、追い風・向かい風の理論でも考えられます。
風のない日とある日、どちらがランナーにとって有利でしょうか。
(トラック内を周回する、あるいは同じコースを往復するとします)

一見、追い風と向かい風で相殺されそうな感じがしますね。
空気抵抗は風速の2乗に比例して大きくなると言われています。

追い風の時は有利です。背中を押してくれるように、ラクに走ることができます。

問題は、向かい風。
上記の理論と同じように、追い風のメリットよりも大きなデメリットを受けます。

つまり無風なら 100 なのに対し、
風が強ければ強いほどトータルは 99 以下のマイナスになってしまうんです。

例えばこれがスポーツに限らず、50%の増減だとします。すると、こう考えることもできます。
100 が 50 になってしまったら、50 から 100 にするには元手を2倍にする努力が必要。
つまり最初の 100 を 200 にするのと同じくらいたいへんである。
(最初と同じように、×1.5、×0.5 で計算してみますと…)

レベルを落とすことは簡単でも、再び元に戻す事は想像以上に難しいと言えると思います。
筋力の衰えなどにも、同じ事が言えるような気がします。

部活動のスポーツ技術や勉学はもちろん、仕事、趣味、トレーニング、体型維持などなど…
「継続して向上を目指す努力」 この数字の話を元に、その大切さを今一度見つめ直してみるといいかもしれませんね。

参考文献:
『金メダリストは知っていた!』 小林寛道さん監修 水城昭彦さん著
『ゲーム理論トレーニング』 逢沢明さん著

カテゴリー: スポーツ, 理論
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