不必要なOBOGなど一人もいない

今年のゴールデンウィーク、残念ながら山の事故が相次ぎました。
ニュースで見るたび、胸がギュッと締め付けられました。

私達が決して忘れたり風化させたりしてはならないのが、
ワンゲル部の悲しい事故。

理科大には山岳部とワンダーフォーゲル部とがあります。

この違いをまだよく知らない頃、とある先輩に曖昧な質問をしたところ強く叱責されました。

「僕はワンゲルではない。山岳部だ!(二度と間違うな。)」

一般的に山岳部は、富士山含む険しい登山を肉体を鍛えてチャレンジします。
一方ワンダーフォーゲル部は、山野を歩いて心身を鍛えるのが主な目的です。
(ワンダーフォーゲル Wandervogel という言葉は、ドイツ語で“渡り鳥”という意味だそうです。)

2010年のあの猛暑のお盆の時、無念にも北海道で奪われてしまった理科大ワンゲル部の尊い3人の命。

当然ながら現役生は、絶えず所属者が循環します。

同じような過ちを今後二度と繰り返さないためにも、
その継承と日頃からの努力の積み重ねが必要であり極めて重要なのです。

この1つの部活だけでなく、素晴らしい部活動を展開しようとしている仲間たちに
OBOGができることには限界などありません。

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当然の領域

シュートが入れば普通は嬉しいもの。
そんなチームのプレー姿を見てコーチがコメントします。
「シュートは決めて当たり前ぞ。」

思い込んでいるのは自分固有の問題で、それを適切に解いてくれるのは
仲間であったり、OBOGであったり、先生であったりします。

たいへんだ、無理だ、難しい、etc.
そう思うことはすごく簡単なものです。

このあと社会人リーグ2部だったチームが1部へと昇格するのはすぐでした。
そして、この後輩たちは現在なお1部で活躍し続けています。

価値観の尺度は、人それぞれ。

勉強やって当たり前、
仕事やって当たり前。

その上の次元に感覚を高めることで、
ギアが2速から3速へと変わるように身も心もラクになります。

世間一般では厳しいと言われている仕事や勉強をそつなくこなし、
その上に自分の選んだ活動があり、
さらに上のレベルを目指す。

領域に達しない限りわからない素晴らしい世界が、確かにあります。
私たちはそんな次元を共有できる仲間同士であるんだろう、と思います。

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