スポーツの聖地

中京大学豊田キャンパス

中京大学豊田キャンパス

日曜日、このキャンパスは部活動に勤しむ学生がおもいっきり主役となる。
再び伺って参りました。中京大学豊田キャンパスさん。

遠くからでも心臓まで聞こえてくる大きな大きな掛け声、
練習前の時間帯でも気迫がこもっているし、元気の良い笑顔な挨拶もされる。
練習後のヘトヘトな時間帯でも、技術の向上のために引き続き努力を重ねる。

一流の世界は、どれ一つとっても本当にスゴいものです。

プロスポーツ選手やオリンピック選手に会ったことがある人はきっとわかると思います。見ただけでわかるその素敵なオーラと強烈な気迫と、カッコ良さ。

ハンマー投げ練習場

ハンマー投げ練習場

そのためには地道な苦労あり、人目につかない努力あり、揺るがない信念があり。
明るい希望を持ち続けた者だけが手にできる栄光と結果。
例えば金メダリスト室伏広治さんも典型的なそのお1人でしょう。

我が校も、ポテンシャル高い人材はいつも豊富。
仲間のみんなが同じような気持ちなら、そこに素晴らしい雰囲気が生まれる。
部活動はそんな人材育成、成長促進には持って来いです。

もちろん中学・高校の単なる延長ではダメです。
大学ならではの、理想を言えばプラス理科大らしい工夫が必要です。

ぜひ皆さん、ご自分が選択したスポーツの一流の世界をご自身の眼で見てみましょう。井の中の蛙で、終わってはいけません。

若さとパワーと、そして英知の結晶で。

カテゴリー: スポーツ, 大学生活

『学生時代における人間形成』

…体育局にあたっては、あるいは「自己の酒量の限界」についてはある程度わかっている人もいるかもしれません。でも、体力の限界まで運動をした人は少ないような気がします。プロスポーツ選手になるのではないから、そのような必要はない、怪我でもして一生残る傷ができたら大変だ、安全第一が大切だという反論もありましょう。けれども、少し本格的に仕事をして多少なりとも将来の人類社会に役立つようになりたいと思うならば、結局は体力勝負ということになってきます。…

久しぶり風通りの良い深夜、読書を終えてその文庫本を書棚に戻した時、ちょうどそこにあった『黎明』をなんとなく開きました。その背表紙なんかもうすっかり色あせてしまっていて、元の色が何色なのかもよくわからないくらい。
でも、「黎明 第11号」と「平成8年度東京理科大学Ⅰ部体育局」という文字だけは黒いから、はっきりとしたコントラストで浮かび上がっています。中身ではスーツや学ラン姿、あるいはユニフォーム等を着た仲間たちの白黒写真やコメントが懐かしいけれど、それはもう何度も見ていますから、古いアルバムをめくるように巻尾からパラパラと眺めていたところ今回、スッと目にとまったのがこの文面でした。

こちらは初代当時の体育局久喜顧問、山田恒夫先生からご寄稿いただいた内容の、本論部分の抜粋です。
この文章の、序論部分を次に掲載いたします。

…学生生活、就中、大学の学生時代を如何に過すかは、当人の生涯を決定づけると言っても過言ではありません。大学を卒業すると就職し、我が国の雇用形態が、労働慣習として終身雇用制を主体としているから、そのように言えるという意味も多少はあるかも知れません。けれども、私がここで生涯を決定づけるという意味は、精神的・肉体的に、大学の学生時代に培われたものが、その後の人生において基盤をなすということです。したがって、学生時代には、知力の限界まで勉強し、体力の限界まで運動をすることが大切です。…

昔と今、などと簡単に比較することはできないかもしれません。確かに一般社会やとりまく環境は変わりましたし、これからも絶え間なく進化し、激動の時代が続くことは間違いないでしょう。
その変動係数が大きければ大きいほど、ジェットコースターのように、目先の景色も変わります。しかし少し穏やかになったり無事終点を迎えたりしたときは、全体を見渡せる。もしかしたらその時のことまで見越した意味での「生涯」なのかもしれません。深く考えることのできる内容です。

最後に、末尾の文章をご紹介して締めくくりたいと思います。

…何をやるかを見出し、どのようにやるかを考え、どこまでやるかを決めることが出来るようになることが大切で、いずれをもすべて自分自身で出来て、尚、関係者の方々から御理解と御協力を得られるようになれば、相互の話し合いも円滑にいくようになり、素晴らしい社会が形成されていくことになるのではないでしょうか。

< 引用:東京理科大学Ⅰ部体育局機関誌『黎明』第11号 寄稿 16ページ目より >

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